臨床検査部

診療・各部門

コメディカルのご紹介

臨床検査部

・情報発信基地として、高精度・高品質の検査データーを迅速に提供します
・24時間体制の緊急検査対応で地域医療に貢献します
・信頼され、必要とされる臨床検査室を目指します

臨床検査部は患者さんから採取された検体を検査する部門と、直接患者さんを検査する生体検査部門など、6部門に分かれて検査しています。
常に信頼のおけるデータを提供するためのメンテナンスや内部精度管理に努め、各種外部精度管理調査においても良好な成績を収めています。
また、臨床検査室の国際規格「ISO15189(臨床検査室-品質と能力に関する特定要求事項)」を令和3年2月に取得しました。
臨床への貢献も積極的に行い、体外受精等の周産期医療への協力、心臓カテーテル検査への補助、自己血糖測定器の管理・指導、更にICT、NST等、チーム医療の一員として活動をしています。

検体検査室(血液検査、臨床化学検査、免疫検査、一般検査)

貧血検査や血糖値、コレステロール値などの血液中濃度、腫瘍などで上昇する成分(腫瘍マーカー)の測定などを行っています。尿検査や便潜血検査、顕微鏡を使って血液中や尿中の細胞を観察します。
検体検査は、血液検査、生化学検査、免疫検査、一般検査に大別されます。
生化学と免疫の検査機器3台は搬送ラインで接続し、緊急項目など主な検査は迅速に対応できるシステムを構築しています。

【主な検査機器と検査内容】
・血液検査・・・XN-9000  コアプレスタ3000(2台)
 血液一般 凝固検査 血小板機能 骨髄像など
・生化学検査・・・日立LABOSPECT008  日立7700(Eモジュール)
 肝臓・腎臓・膵臓・心臓関連項目 電解質 脂質 糖尿病関連項目 血中薬物など
・免疫検査・・・アーキテクトi2000  コバス8000 HISCL-5000 ディメンションEXL
 肝炎関連項目 腫瘍マーカー ホルモン 免疫関連項目など
・一般検査・・・US-3500、US-2200、UF1000、FOBITWAKO
 尿一般 便潜血 髄液一般など

輸血検査室(血液型、交差適合試験)

輸血検査
血液型の判定や、輸血を安全に行うための検査をしています。また、輸血用血液製剤の管理も行なっています。
年間の使用製剤数は、およそ赤血球製剤8,500単位、血漿製剤4,300単位、血小板製剤10,000単位、アルブミン製剤24,000単位です。

微生物検査室(細菌培養、薬剤感受性、ウイルス検査)

微生物検査
微生物検査は、採取された検体中の起炎菌(炎症を起こしている原因菌)の有無と、検出された場合、その菌への抗生物薬の効きを調べます。また、インフルエンザや流行性腸炎の原因ウイルスなど迅速検査もしています。
病院感染管理においては、情報発信源として院内の感染症発生動向の監視、病原微生物の薬剤感受性情報の提供等、感染対策の質向上のための取り組みを日々行い、ICT委員会メンバーとして多面的な役割を果たしています。

病理細胞診検査室(内視鏡・手術組織よりのガン細胞の検索、婦人科細胞診)

病理細胞診検査
病理検査では手術や内視鏡によって摘出された臓器の一部や腫瘍から標本を作製し、病理医による判断を行います。細胞診検査では、提出された検体の中にがん細胞がいるかどうかを顕微鏡で調べます。

生理検査室(心電図、脳波、筋電図、心エコー、肺機能検査)

生理検査
心電図や脳波の測定、肺活量の検査をします。また、心臓の動きを超音波(エコー)で観察します。

エコー検査室(腹部エコー、甲状腺エコー)

エコー検査
腹部や頸部(甲状腺)を超音波診断装置を用いて検査します。
現在、当院では診療部に3台、健康管理センターに4台の超音波診断装置が稼動しています。
【腹部エコー】
体の中に超音波を送信し、反射した超音波を画像化処理して臓器の異常を調べます。
人体にほとんど害が無く、健康診断から精密検査、緊急時や治療でも幅広く行われる繰り返し可
能な検査です。
基本絶食にて行います。お腹にゼリーをつけて検査しますので上下に分かれた服装が便利です。
【甲状腺エコー】
甲状腺やその周囲(副甲状腺・唾液腺など)を調べます。特に腫れやしこりの有無を検査します。
首にゼリーをつけますので、首元が大きく開いた服装が便利です

スタッフ

当検査部は、宮原 誠 検査部長のもと、臨床検査技師42名、医療技術補助員2名が在籍しています。

【認定】
日本臨床細胞学会認定施設
細胞検査士 2名  超音波検査士(消化器)2名  超音波検査士(循環器)3名
認定輸血検査技師 1名  認定血液検査技師 2名
糖尿病療養指導士 2名  認定救急検査技師 1名
心血管インターベンション技師 1名  他

学術関連
検査部では検査研究を常時行なっています。また、各種学会や研修会へ積極的に参加し、医療の質を高め、還元できるよう努めています。
(令和3年度末現在)
令和元年度以降の各種学会発表等  18件  研修会等講師 5件
令和3年度年間研修会参加延数 348件

お知らせ