サポート万全の研修プログラム

徳中が選ばられる4つの理由

3. サポート万全のプログラム

初期臨床研修の目的は、将来の専攻に関わらず、患者さんを全人的に診療するための基礎を習得することです。
当院の研修プログラムは、その目的を十分達成できるように配慮されています。

救急医療・救急外来当直

◯救急医療…4月から4週間、救急医療の講義と実習を集中的に学びます。
◯救急科を4週、麻酔科を4週研修します
◯救急外来当直…救急医療研修を一定期間経験・終了したあと、週1回程度の当直を2年間通して行います。

内科

内科(消化器内科、循環器内科、血液・内分泌内科、脳神経内科、総合診療内科)を合計24週研修します。

外科・小児科・産婦人科・精神科

外科、小児科、産婦人科、精神科を各4週研修します。※精神科の研修は、愛命会泉原病院にて行います。
◯一般外来研修(4週間)…外科研修中に2週間、小児科研修中に2週間行います。

自由選択科

将来専門とする診療科など、希望する診療科で約10カ月間研修します。対象となるのはすべての診療科で、複数の診療科を選択することが可能です。※希望により、山口大学医学部附属病院、山口宇部医療センター(呼吸器内科)などでの研修も可能です。

地域医療

2年目研修中に5週間程度、研修協力施設の中から希望する施設を選択し研修します。※周南地域、萩地域、周防大島地域の研修協力施設にて実施予定。

選択科

研修最後の4週間は、到達目標の履修が十分でない場合を想定して、全診療科の中から希望する科を集中的に研修することが可能です。

VOICE

“脳神経外科”研修を終えて

 週に一度のフィジカル回診では、身体所見の取り方やコツ、評価の仕方など、診察の基本を教えていただきました。医学的な面はもちろんのこと、患者さんの社会的背景を踏まえた退院後の生活までもフォローする。大切なのは、目先の治療だけでなく、何をゴールとするのか、先を見据えた考え方。そうした全人的な診療を行う大切さもここで学びました。
 今でも深く印象に残っているのは、患者さんの状態が急変したときのこと。患者さんのために夜通し奔走しました。このとき、単に病気を治すのではなく、患者さんの心身の苦しみを和らげるのが医師の役割だと痛感しました。
 指導医はカンファレンスでときに冗談も交えるユーモアのある先生です。主治医として方針を決めていく上で、自分に何が足りていないのか、的確に教えていただきました。県外の病院での経験もある先生なので、これまでスタンダードだと思っていたことがエビデンスのないものであったりローカルルールであったりすることなども指摘してくださり、視野がぐんと広がりました。

これからの私

他科や他職種とも連携しながら、患者さんや地域のニーズに応えられる医師、他科の医師からも信頼される医師になることが目標です。患者さんが最善の治療を受けられるように、常に学ぶ姿勢を忘れず、知識や技術をアップデートし続けたいと思っています。

“脳神経外科”研修を終えて

 当院の脳神経センターで1年目に8週間、2年目に12週間研修をさせていただきました。研修を始めた当初は、本も持っていなければどこから勉強すれば良いのかさえ分からないような状態でした。指導医の先生から教材をお借りして勉強したり、手術の前日やカンファレンス前に手技や疾患の講義を受けたりと、初歩的なことからご指導いただきました。
 2年目でローテートした半分の期間は、脳卒中内科の先生にご指導いただき、救急外来での診察・診断から退院まで、脳卒中患者さんの診察を学びました。
 残り半分は、脳神経外科の先生から外科医としての知識や手術、術前・術後の管理を教えていただきました。スタンダードな症例や珍しい症例は、指導医に関係なく、一緒に診させてもらえることもあります。もともと手先が器用ではないのですが、手技が好きなので、余り糸や縫合セットで個人的に練習をしたり、他科の研修でも手術や手技に積極的に参加したりしています。その成果が手術や手技で発揮できたときは「やった!」と心の中で叫んでいます。

これからの私

医療過疎地域における医療格差、脳外科過疎が問題になっています。患者さんとそのご家族に寄り添える医師になることはもちろんですが、そうした地域においてもできる限り都市部に近い高度な医療を提供できるような知識と技術を身につけた専門医になりたいと思っています。