DPC対象病院

DPC対象病院

当院は、厚生労働省が推進している「DPC:急性期入院期間別包括評価」の対象病院として指定されております。
入院費の計算については、一般病院での出来高による積み上げ方式の計算とは異なりますのでご了承願います。

○ 診断群分類別包括評価(DPC)について

従来の個々の診療行為を積み上げて求めた医療費とは異なり、あらかじめ厚生労働省で決められた病名や治療内容に応じた1日当りの包括診療費を用いて、入院期間に応じた医療費を包括的に計算する新しい計算方法です。
ただし、手術・麻酔料等出来高で計算するものもあります。

○ DPC対象病院について

平成15年度から、全国の82の特定機能病院(大学病院)、国立がんセンター、及び国立循環器病センターで、診断群分類による包括評価として開始されたものです。当院も平成16年7月から試行的に参加しておりましたが、平成18年度において当院を含め62病院がDPC対象病院に移行しました。
平成25年度には、全国の一般病院の内、1,496病院が指定を受けています。

○ DPC対象患者さんについて

入院患者さんのほとんどの方は、DPCの対象となります。ただし、厚生労働省で包括評価になじまないとされた一部の病気や治療内容については、従来の「出来高払い方式」となることがあります。また、労災保険、自賠責保険、及び、お産等の自由診療の方等については、従来どおり「出来高払い方式」となります。

○ DPCでの計算方法について

これまでの計算方法は、投薬、注射、処置、検査、レントゲン等のすべての診療行為を積み上げて計算する、いわゆる「出来高払い方式」によるものでした。
「DPC:急性期入院期間別包括評価」では、病気の内容、手術(処置)の内容、及び合併する病気の有無等によって、厚生労働省で決められた診断群分類毎の1日当り包括診療費により計算いたします。したがって、病状により、包括評価部分の投薬や注射、検査等を多く行う必要があった場合でも1日当りの包括診療費は変わりません。

○ 包括で評価される内容と出来高で評価される内容について

★ 包括される内容

  • 入院診療料
  • 検査料(内視鏡検査、病理診断、病理学的判断料を除く)
  • 画像診断料(画像診断管理加算、選択的動脈造影カテーテル手技を除く)
  • 投 薬・注射料(無菌製剤処理料を除く)
  • 処置料(1000点以上の処置を除く)

これらについては、次の計算式によりすべてが包括的に評価されます。

診断群分類毎の1日当り包括診療費 × 入院日数 × 医療機関別係数
※ 当院の医療機関別係数は「1.4165」です。

★ 出来高で計算される内容

  • 手 術・麻酔料
  • 1000点以上の処置料
  • 医学管理料
  • リハビリテーション料
    (薬剤料を除く)
  • 精神科専門療法
    (薬剤料を除く)
  • 内視鏡検査料等
  • 放射線治療料

これらについては、従来どおり個々の診療行為を積み上げて、出来高で評価されます。

○ 医療費の支払方法について

医療費の一部負担金の支払方法は、従来の方法と基本的に変わりありません。
ただし、入院後の病状の経過や治療の内容の変化等によって診断群分類が変更された場合は、その入院期間の1日当り包括診療費が変動することとなるため、前月までの支払額との差額を、退院時の入院請求金額において
調整させていただくことがあります。

○ 高額療養費等の取り扱いについて

一般の扱いと変わりありません。

別紙
医療費支払いのための高額医療費融資制度のご案内 =PDF形式=
をお読みください。

○ 医療の内容について

医療の内容及び方針については、従来と全く変わりありません。入院患者さんの入院医療費の計算方法が変更され、厚生労働省により決められた診断群分類に基づく新しい包括的評価により行われるということです。当院では、従来どおり、救急医療、急性期高度医療等を主体とした、基幹病院としての責務を全うし、また、地域医療との連携を図りながら、皆様に安心して医療を受けていただけるように、誠心誠意努力してまいります。