診療・各部門
認定看護師
ナースのスペシャリスト
さまざまな医療シーンで活躍する看護のスペシャリスト、専門看護師・認定看護師。
看護師として専門分野のスキルを深めたい。そんな想いを叶えるために、資格取得支援はもちろん、研修受講など一人ひとりに合わせた多角的なサポートを実施しています。
当院では専門資格を持つ看護師が多数在籍しています。ここでは憧れのスペシャリストたちの熱い思いと活動内容をご紹介します。
当院が全面的にバックアップ
受験や研修に必要な費用に加え、研修時の滞在費なども当院がバックアップします。さらに、研修中の給与も支給されますので、安心してスキルアップに集中することができます。
専門看護師とは?
専門看護師とは、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族および集団に対して、水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深め、その分野の専門家として水準の高い看護実践ができると認定された看護師のことです。看護現場において、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の6つの役割を果たすことにより保健医療福祉の発展に貢献し、併せて看護学の向上を図ることを目的としています。
専門看護師
慢性疾患看護 専門看護師
松村 直子
地域連携・医療相談室
糖尿病や慢性腎臓病の患者さんの看護に長く携わる中で、慢性疾患の患者さんやそのご家族を支える力をより深く身につけたいと考えて資格取得を目指しました。前職を退職して大学院に通い、2年間学業に専念。臨床現場で起きていることを科学的根拠に基づいて深くアセスメントできる力が身について、研究や実習を通じて学内外の人々と連携することで調整力が高められたと実感しています。現在所属する地域連携・医療相談室では、退院支援から外来での療養支援まで、幅広いフェーズで患者さんと関わっています。今後も専門看護師としての役割を発揮し、活動の幅を広げていきたいと思います。
認定看護師とは?
認定看護師とは、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識をもち、その分野の専門家として水準の高い看護実践ができると認定された看護師のことです。認定看護師が看護現場において実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献しています。
認定看護師
糖尿病看護認定看護師
實近 彩子
血液内科・糖尿病内分泌内科外来
糖尿病は、日々の生活のなかで自己管理が必要な慢性疾患です。そのため、長い療養生活のなかで悩みや疑問が生じることも多いと思います。そんな患者さんのために、糖尿病に関する知識や技術を提供するとともに、栄養士や薬剤師など他部門スタッフと協働し、患者さんが糖尿病とうまくつき合いながら、その人らしい療養生活を送れるようにサポートしています。
緩和ケア認定看護師
佐々木 文子
緩和ケア病棟
緩和ケア認定看護師 佐々木 文子 緩和ケア支援センター 私たちの役割は、がんをはじめとする生命を脅かす病気に伴う身体や心のつらさ、生活のつらさをやわらげ、患者さんが病気と向き合い、積極的に生きていけるように支援していくことです。そのため、さまざまな苦痛をもつ患者さんの人生に関心をもち、生活と必要な医療とケアを結びつけ、患者さんとご家族のQOLを高められるようにチームでサポートしています。
がん性疼痛看護認定看護師
桑田 理恵
がん相談支援センター
がんの痛みやがん性疼痛に用いる鎮痛薬とその薬理作用を理解し、一人ひとりに合った疼痛マネジメントとケアを行っています。がんの患者さんが体験する痛みは、身体と心に大きな苦痛をもたらします。その痛みがやわらぐことで治療がよい方向に進むように、根治治療が困難でも苦痛が緩和され、その人らしい生活を送れるようにお手伝いさせていただいています。
救急看護認定看護師
守田 以津美
救命救急センター
限られた時間と情報のなかで重症度・緊急度を即座に判断し、病態に応じた看護を行い、患者さんやご家族の不安と苦痛を緩和することを役割としています。救急看護の対象は、すべての疾患、すべての年齢の患者さんであるため、災害時における急性期の医療ニーズにも対応します。また、心肺蘇生講習や市民公開講座などを行い、救命技術の普及にも努めています。
新生児集中ケア認定看護師
石田 裕子
NICU(新生児集中治療室)
新生児集中ケア認定看護師は、早産児や病気をもった新生児の重症化を回避するため、最新の知識や技術をもとに看護を行う看護師です。言葉で気持ちを伝えることが難しい新生児が発するさまざまなサインを読み取り、よりよい成長へつながるよう、そして、我が子の入院で精神的負担が大きいご両親に寄り添い、円滑に親子関係を確立できるように支援しています。
皮膚・排泄ケア認定看護師
(右)原田 清美
外科外来
創傷ケアやストーマケア、失禁ケアなどの専門領域に対して、質の高い看護サービスを提供し、患者さんのQOLの向上に努めています。具体的には、褥瘡ケアや予防のための定期的な院内ラウンド、患者さんのケア、看護師への相談対応や指導などを行っています。また、地域との連携としてオストメイトの会に定期的に参加しています。
(左)秋元夕希
褥瘡ケアチーム
ストーマ外来では、オストメイトの方のストーマや生活に関する相談を受けて、ストーマ装具の選択やより良いケア方法を指導しています。また、褥瘡ケアチームの一員でもあるので、褥瘡回診に同行して褥瘡ケアや指導を行っています。患者さんやスタッフと共に考え、学び、より良いケアを提供することを心掛けています。
がん薬物療法看護認定看護師
國次 葉月
外来化学療法室
患者さんに安全で効果的な化学療法を受けていただけるように、専門的な知識と技術を活用してサポートしています。また、治療の副作用が最少になるようにマネジメントし、患者さんが社会生活を送りながら治療を継続できるようにお手伝いしています。多くの患者さんを支援できるように医師や看護師、薬剤師と連携し、がん化学療法看護の質の向上にも努めています。
感染管理認定看護師
(左)松原 典子
手術室
感染管理とは、患者さんや職員、病院に出入りするすべての人を目に見えない感染から守る活動で、院内ラウンドやサーベイランス(調査・集計・分析)を実施しています。感染対策は一人で行うものではありません。職員全員がその重要性を理解して取り組むことをめざし、活動しています。
(中央)上山 ルリ
感染防止対策室
病棟勤務をしながら、ICTや院内感染対策委員会などの感染管理活動に携わっています。感染対策は、職員一人ひとりの意識や行動が重要です。少しでも感染管理に興味をもつスタッフが増えるように現場で実践可能な対策を考え、病院全体に広げるような活動をめざしています。
(右)松﨑 さとみ
感染防止対策室
主な仕事の内容は、病院感染の調査、感染予防に関する情報提供、職員教育などで、患者さんやご家族、職員を院内感染から守るため、組織的な取り組みを行っています。私のほかに2名の感染管理認定看護師を含む、多職種で構成される院内感染対策チームと協力し、対策を推進しています。
集中ケア認定看護師
濱石 聖美
集中治療室
集中ケア認定看護師の資格取得をめざした理由は、患者さんの命を救い、重症予防や早期回復支援のためにスキルアップしたい、自ら訴えることのできない患者さんの変化を見逃さず、その瞬間にベストなケアを提供したいと考えたからです。資格取得を決めてから試験を受けるまでの準備期間はおよぞ2年間。専門分野の勉強だけでなく、コミュニケーションや指導など、さまざまな分野のことを学ぶ必要があるため、日々のケアの実践全てが資格取得のための勉強につながります。
摂食・嚥下障害看護認定看護師
金子 聡美
摂食・嚥下サポートチーム
口から食べることができる患者さんは、病気からの回復が早いと実感しています。そのため、急性期から患者さんの「食べたい」、ご家族の「食べさせてあげたい」という気持ちに寄り添い、安心・安全な経口摂取を支援しています。摂食・嚥下サポートチームでは、医師、栄養士、言語聴覚士、歯科衛生士等、多職種で協働し、低栄養、脱水、誤嚥や窒息予防のリスク管理をしながら食べることを支えています。患者さんのできること(強み)に目を向けて、その人にとっての幸せな生活や生きる力へとつなげていきたいと思います。
手術室看護認定看護師
日々の手術看護はもちろんのこと、手術室スタッフの指導にも携わり、部署全体での手術看護の質向上に努めています。また、部署内外において、疼痛管理などの手術看護に関連する情報も提供しています。手術は、患者さんやご家族にとって苦痛や不安を伴う大きな出来事です。患者さんの多くは全身麻酔下にあり、ご自身で苦痛を訴えることができない状態です。局所麻酔の患者さんであっても、緊張もあって思いを口にできないこともあります。そうした患者さんの声にできない思いを汲み取り、寄り添った看護を心がけています。