研修医に聞きました-02

塚本 大雅
1年次研修医
山口県出身 山口大学卒業
趣味/スポーツ観戦

 外科研修ではできる限りたくさんの手術に参加させてもらっています。特に印象に残っているのが胸腔鏡・腹腔鏡手術。手術の流れは事前に予習して臨んだのですが、いざ立ち会ってみると、なぜその器具を使うのか、なぜそのタイミングで使うのかなど疑問だらけ。秋山先生から質問されるたびに、勉強不足を痛感しています。
 電気メスを扱ったり、閉創時の縫合を担当したりと、さまざまな手技も経験させてもらえます。先日、初めてカメラ持ちを任されたのですが、これが簡単そうに見えて難しい。術者がどこをどういう角度で見たいのかをよく理解した上で、持ち方にも気をつけて術野を確保する重要性を感じました。まだまだ勉強不足なので、少しでも秋山先生に追いつけるように、そしていつか追い越さなければいけないと思っています。そのためにも今まで以上に理解を深め、より中身の濃い2年目を迎えるつもりです。

指導医からMessage

外科 副主任部長
秋山 紀雄

 研修中にぜひ養ってほしいのは医師としての心構えです。治療や検査の方法は常に進化しています。診療の質を維持していくためには、謙虚に学び続ける姿勢が大切です。エビデンスに基づいた治療はもちろんですが、多様なニーズを理解した上での治療戦略も必要です。なぜなら患者さんの信頼を得なければ、理想的な治療は進められないからです。外科は手術がメインですが、清潔・不潔の概念や消毒法などは他科でも必要なので、しっかりと身につけてほしいですね。
 塚本先生は常に一生懸命で、自らの弱点に気づき、何を勉強すべきかを理解しています。率先して手を動かすタイプなので、安心して見守っています。若い頃はできないことも多く、悔しさを感じることもあるかもしれませんが、そこをバネにして成長のチャンスに変えていってほしいと願っています。