診療・各部門
緩和ケア病棟の紹介
緩和ケア病棟はがんと診断され、積極的治療が困難と判断された患者さん、または希望しない患者さんを対象としています。そのため、患者さん、そのご家族の方が抱えている身体や心のつらさを和らげることができるよう、また希望に沿えるよう、話し合いを持ちながら支援しています。そして、入院される患者さんが大切な時間をご家族とともに快適に過ごし、自分らしく生活して頂くための病棟です。
緩和ケア病棟でよりよく過ごしていただくためには、病名・病状をご存じであること、またつらい時間を延ばすだけの延命治療を行わないことをご理解いただいていることが望ましいと考えています。
病棟は、25室全室個室になっています(有料個室12室、無料個室13室があります)。ご家族のための和室の家族控え室が2室あり、状況に応じて利用することができます。
緩和ケア病棟では医師、看護師だけでなく、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、臨床心理士、リハビリスタッフなどの多職種で患者さんを支援しています。
状態に応じて、入院中に外出や外泊をしたり、退院をして外来通院をすることも可能です。安心して在宅療養ができるよう、在宅療養の支援も行っています。
《緩和ケア病棟に関してのご質問にお答えします》
Q.緩和ケア病棟はどんなところですか?
がんに罹患された患者さん・ご家族に生じた苦痛やさまざまな症状に対してその人らしい生活ができるように支援をしていくところです。
Q.緩和ケア病棟へ入院するには?
患者さん・ご家族が緩和ケア病棟への入院を希望されていることが原則です。まず緩和ケア外来を受診していただくことをおすすめしています。
Q.緩和ケアは終末医療だけでは ありませんか?
緩和ケアは、がん治療に伴う副作用や苦痛の症状緩和に対しての問題に 早期から取り組みます。また、入院だけではなく、在宅での療養も支援します。
Q.緩和ケア病棟の入院費は?
緩和ケア病棟入院料という定額で医療保険が適応されています。一般病棟へ入院で、適応される制度に関してもご利用いただけます。
Q.在宅療養を希望していますが、家族の事情で短期間入院ができますか?
ご家族のご事情や介護負担軽減のための一時的な短期入院も可能です。
Q.緩和ケア病棟と一般病棟の環境面での違いを教えてください。
緩和ケア病棟は全室個室です。家族とのふれあいとプライバシーを大切にした静かで明るい環境を提供しています。
Q.緩和ケア病棟へ入院するには病名を知っておく必要がありますか?
基本的に病気と向き合うためには告知をされている方が望ましいのですか、入院する時に必ずしも告知されている必要はありません。しかし、患者さん自身が知りたいと考えている場合はお伝えすることがあります。
Q.緩和ケア病棟で看取りをした家族の心のケアはありますか?
ご遺族の方に対しても心のケアの一環として遺族会も開催しています。
《病室の設備のご案内》
特別個室(1室) | 一般個室(13室) |
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室料¥11,000(約28㎡) | 室料無料(約14㎡) |
◎電動ベッド ◎床頭台(テレビ・冷蔵庫) ◎ロッカー ◎チェスト ◎浴室 ◎トイレ ◎応接セット ◎洗面台 |
◎電動ベッド ◎床頭台(テレビ・冷蔵庫)有料 ◎トイレ ◎洗面台 |
一般個室(有料11室) | |
室料¥7,700(3室:約18㎡) | 室料¥5,500(8室:約15㎡) |
◎電動ベッド ◎床頭台(テレビ・冷蔵庫) ◎ロッカー ◎チェスト ◎シャワー ◎トイレ ◎洗面台 |
◎電動ベッド ◎床頭台(テレビ・冷蔵庫) ◎ロッカー ◎チェスト ◎シャワー ◎トイレ ◎洗面台 |
「がんになったら緩和ケア」…緩和ケアは治療と一緒にはじめましょう。
不安になったらまず、緩和ケア外来へご連絡ください。(診療日:月・水・金午前中)
緩和ケアチームがあなたを支えます。