わが国は、超高齢化社会を迎えようとしていますが、幾つになっても心身ともに健康でいたいものですね。自分らしく生きるためにも、頭の健康をおろそかにはできません。

５０歳を過ぎると人の名前がなかなか出てこない等の経験はどなたにもあるのではないでしょうか。それが、年相応の物忘れか、病的な物忘れか、認知機能の低下を引き起こす身体疾患の一症状か等、早期に鑑別診断をすることはとても大切なことです。

早期に治療をすれば、すっかり元通りに改善する病気も有ります。また、認知症と診断されても早い段階なら進行を遅らせたり、日常生活の維持を図ることもできます。
「認知症のキホン」(院内広報誌スマイル2020年夏号)

そこで、当院では、次のように「物忘れ外来」を開設しております。

初診日には、認知症専門医による診察、神経心理検査、血液検査やＭＲＩ、脳血流シンチ等の画像診断の予約を行います。

初診時の診察は、神経心理検査を含め２時間程度かかりますので、完全予約制とさせていただきます。

診察の対象

・主に認知症の早期診断を目的とします。

診断が確定し、継続治療が必要になった場合は、原則として近くの「かかりつけ医」を紹介します。当院では半年～１年に１回の定期的評価・相談を行います。

・入院病床はありませんので、症状によっては適切な医療機関をご紹介することがあることをあらかじめご了承ください。

診療実績

令和3年度　病棟初診患者