高濃度カリウム製剤の適応外使用についてのお知らせ

令和5年12月



適応外使用とは。国が定める規定(添付文書)とは異なる方法で使用することです。あらかじめ当院倫理委員会にて承認され使用しています。
対象となる方から同意を頂くことに代え、情報公開することにより実施しています。


【医療の内容】カリウム製剤の適応外使用による重度カリウム血症の補正
【承認者】徳山中央病院長(徳山中央病院倫理委員会)
【対象者】添付文書の用法用量を逸脱する低カリウム血症患者
【目的・意義】 低カリウム血症が重篤な場合や内服薬が困難な場合に注射用製剤が使用されます。
カリウム製剤は添付文書上40mEq/L、20mEq/hr、100mEq/日を超えないと規定されています。
しかし、輸液量の制限等が必要でかつ低カリウム血症が重篤な場合に、添付文書を逸脱して使用する場合があります。

【高濃度カリウム製剤の危険性】
●急速に点滴を行った場合に心機能異常、不整脈等を発症し心停止に至る危険があります。
●高濃度で点滴した場合に血管痛や静脈炎を発症する危険があります。

【対策】
●国が定めるより高濃度のカリウム製剤でも、太い血管からゆっくり点滴する、 心電図モニターを装着する、
 定期的にカリウム値を確認することで安全に使用できます。
●中心静脈カテーテルよりポンプを用いて投与速度を調節しながら投与します。
以上