(メチルロザニリン塩化物含有品:ピオクタニン液は1%、大山氏液は0.42%含有)
2025年2月
当院では、メチルロザニリン塩化物(別名:ゲンチアナバイオレット)を含有する製剤を調製、使用しております。
2021 年 12 月厚生労働省より、薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策調査会の審議結果として「医療医薬品においては、メチルロザニリン塩化物の含有を認めないこととする。ただし、代替品がなく当該医薬品によるベネフィットがリスクを上回る場合に限り、そのリスク(遺伝毒性の可能性及び発がん性)を患者に説明し、同意を得た上で投与することを前提として認めることを許容する」と発表されました。
当院では対象となる患者さんに直接説明を行った上で、 病院のホームページにて情報を公開することにより実施します。
なお、本件に同意を頂けない場合は、主治医またはスタッフにお申し出ください。本件に関するお問い合わせなどありましたら、以下の問い合わせ先をご参照ください。
【使用目的】
・各種処置や手術の際に、マーキングの目的で使用しています。
【予想される不利益】
・食品安全医員会は「遺伝毒性を示す可能性を否定できず、発がん性が示唆された」と評価しています。
【当院で使用する理由】
・多くの病院で使用実績があり、安全な使用が見込まれます。
・院内製剤は希釈しており、メチルロザニリン塩化物自体の使用量は少量です。
・一時的に使用するため、体内に長く残存することは考えられません。
・多くの場合、代替品が存在しません。
【委員会承認について】
本件については2020年2月5日、2022年12月7日、当院の倫理委員会にて承認されています。