初期臨床研修プログラム

プログラムの目的

初期研修の目的は、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるように、 基本的な診療能力を習得することです。基本的な診断能力とは、医療を実践する上で 必要な心構え、態度、知識、思考方法、実技のことで、患者に信頼される医師となるための 基礎です。当院の研修プログラムは、初期研修の目的が十分達成できるよう配慮して います。

プログラムの特徴

当院は、地域の基幹病院であるため、入院患者、外来患者、救急患者とも非常に多く、各研 修医が多くの症例を経験でき、密度の高い研修を受けることができます。プライマリーケアを 重視した2年間の臨床研修に適していると同時に、高度に専門化した医療も体験できます。 1年目の救急研修では、救急部による講義、実習を受けるとともに、各診療科に特徴的な救 急疾患についても講義を受けることができます。また2年間を通して救急部及び各科専門医 の下で救急研修を行えるようにしているため、高い診療能力がつきます。2年目の地域医療 は、診療所での実地医療を経験してもらいます。その後基本的診療能力の習得のみならず高 度な専門的医療の現場においても研修できるよう、自由選択科として10ヶ月間設定してい ます。最終の1ヶ月間は選択科とし、不足している経験目標を集中的に研修できるようにし ています。

臨床研修スケジュール(例)

■徳山中央病院研修プログラム 111d4f6fde678b3b0fe6dccd227ec53a ○まず1年目研修医全員が4月から2ヶ月間救急研修を集中的に行う。 ○救急外来当直については、一定期間の救急研修を経験・終了した後に勤務することと   し、週1回程度を2年間通して研修する。 ○内科 消化器内科、循環器内科、血液・内分泌内科、総合診療内科の中から選択し、合計6ヶ月間研修を行う。   血液・内分泌内科の研修のうち1ヶ月間は周南市立新南陽市民病院で行うことも可能です。 ○選択必修科目については、外科、麻酔科、精神科、産婦人科、小児科のなかから   2~3科目選択し、合計4ヶ月間研修を行う。   (このうち外科は2ヶ月間、その他の診療科は各1ヶ月間研修を行う)   精神科の研修は愛命会泉原病院にて行います。 3c3f11b97f84935e00378429a5da3290地域医療については、研修医が希望する近隣医院・診療所において研修を行う。 ○自由選択科については、10ヶ月間とするが、上記のとおり、専門期間のなかの   どこかの期間で1ヶ月間地域医療研修を実施する。 ○選択科:到達目標の履修が十分でない場合を想定して、研修最後の1ヶ月間を選択科   として集中的に研修することとする。(全ての診療科を含む)

地域医療研修協力施設

・おのクリニック ・医療法人しのはらクリニック ・医療法人社団高木内科クリニック ・医療法人竹内医院 ・光市立大和総合病院 ・周防大島町立大島病院 ・周防大島町立東和病院 ・周防大島町立橘病院 ・萩市民病院