妊婦健診

妊婦健診

出産を安全に迎えるために

あなたの大切な赤ちゃんを安全に迎えるためには、妊婦健診が欠かせません。妊婦健診は、赤ちゃんとお母さんの健康状態を定期的に確認し、リスクを早期に発見・対処するための大切な機会です。当院は総合病院ですので、他科疾患(内科、外科、耳鼻科、眼科など)合併の場合も安心です。
妊娠継続が確認できたら妊娠届出書を発行いたします(妊娠11週頃)。住民票のある市町村の保健センターなどで交付手続きをし、母子健康手帳・妊産婦一般健康診査受診票等を受け取ってください。

スケジュールと検査内容

妊娠10週前後(〜3ヶ月)

  • 初期の血液検査(血液型、貧血検査、B型肝炎抗原、梅毒反応、血糖検査、風疹抗体、不規則抗体、トキソプラズマ抗体、C型肝炎抗体、HIV抗体、HTLV-1抗体)※採血2時間前にはお食事を済ませてください。
  • おりもの(クラミジアトラコマチス核酸)の検査
  • 子宮頚部細胞診
  • 経腟超音波検査

妊娠12〜23週(4〜6ヶ月)まで

4週間ごとに1回

  • 尿検査
  • 血圧
  • 体重測定
  • 医師診察
  • 内診
  • 経腹超音波検査

妊娠24-35週(7〜9ヶ月)まで

2週間ごとに1回

  • 尿検査
  • 血圧
  • 体重測定
  • 医師診察
  • 内診
  • 経腹超音波検査

☆24~28週頃に中期の血液検査(貧血検査・血糖検査)
※採血2時間前にはお食事を済ませてください。

妊娠36週(10ヶ月)から

1週間ごとに1回

  • 尿検査
  • 血圧
  • 体重測定
  • 医師診察
  • 内診
  • 経腹超音波検査

☆36週頃に後期の血液検査(貧血検査)
※採血2時間前にはお食事を済ませてください。

※妊娠経過により、別途追加で検査を行うことがあります。
※他院で検査をされている場合は、不足分を追加で検査を行います。別途費用がかかります。

3D/4D超音波

お腹の赤ちゃんの立体的でリアルな姿を見ることができる3D/4D超音波も無料で行っており、妊婦さんやご家族に大変喜ばれています。
妊娠15週から32週くらいの妊婦健診時に行い、カラープリントを差し上げています。

胎児スクリーニング検査

胎児スクリーニング検査は、健診時の通常の超音波検査とは異なり、胎児の形態異常を検出することを目的として行われます。この検査では、子宮内の胎児、胎盤、臍帯、羊水などを詳しく調べます。通常、妊娠20週頃に行います。

・赤ちゃんの形態異常(疑いを含む)が見つかる場合があります
多くの赤ちゃんは元気に生まれますが、まれに生まれながらに病気を持っている赤ちゃんもいます。これらの病気のうち、形態に異常(奇形)があるものを先天性形態異常と呼び、発生頻度は約2〜5%と言われています。通常の検査でも、偶然に形態異常が発見されることがあります。
先天性形態異常にはさまざまな種類があり、重篤なものから医学的に問題のない軽微なものまで、その程度は様々です。現在の医療水準では治療が難しい場合もありますが、病気によっては胎児期に診断が行われることで、出生後(または胎児期から)スムーズに治療が開始でき、その子にとってよりよい結果が期待できる場合もあります。

・超音場検査ではわからないこともあります
病変が小さい場合や、胎児の向き、羊水量、母胎の体型(肥満など)に影響されて、異常があっても見つからない場合があります。また、妊娠初期に発見できなかった異常が、妊娠中期や後期になって明らかになることもあります。
なお、形態異常を伴わない胎児疾患が見つかることは非常に稀です。超音波検査は胎児の「形」を確認する検査であるため、形態異常が明らかでない病気(例えば染色体異常による病気)は発見が困難です。たとえば、染色体の数の異常による病気(ダウン症など)は、超音波検査のみで判断を確定することはできません。また、遺伝子異常の病気(血友病や筋ジストロフィーなど)は、形態異常を示さないため超音波検査では発見することができません。

費用について

妊婦健康診査費用は健康保険の適用外ですが、母子手帳と一緒にもらう「妊婦健康診査受診票」を提示することで助成されます。

※診査回数14回までの助成をしている地域が多くありますが、助成回数や上限金額が独自に定められている場合など、地域によって異なります。母子手帳を受け取る際に確認するか、お住まいの市区町村担当窓口でご確認ください。
※妊婦健診の助成対象となるのは、母子健康手帳を受け取った時点から出産前までですので、母子健康手帳を受け取る前に受診した妊婦健康診査は補助の対象になりません。

助産師外来

医師に代わり、妊婦健診を行ったり妊産褥婦さんと個別にお話しする機会を設けています。胎児外来後の週数から妊婦さんと赤ちゃんともに経過が順調な方が対象です。妊娠中は、妊婦さんの健康管理、出産や育児に向けての心と身体の準備、ご家族のご理解などが必要です。妊娠中期から助産師が関わり、お悩みや不安の解決や出産・育児のご準備のお手伝いなどひとりひとりに寄り添いサポートします。パパや上のお子さん、おばあちゃんと一緒に来られる方もいらっしゃいますよ。1人60分間の完全予約制で待ち時間もほとんどありません。