第5回緩和ケア研修会を開催しました。

第5回 徳山中央病院 緩和ケア研修会を開催しました。

 平成25年7月20日(土曜日)と7月21日(日曜日)の二日間にわたり、徳山中央病院の本館11階・大会議室で緩和ケア研修会を開催いたしました。

( 対 象 )
 対象は、周南地域二次医療圏の医師及び看護師です。

医師8名に看護師12名、薬剤師8名、リハビリテーションセラピスト2名の合計30名の医療従事者が休日を返上して2日間、約13時間の研修に取り組まれました。

( 目 的 )
 国民が、『いつでも、どこでも切れ目なく、がんの苦痛(身体と心のつらさ)に対する質の高い緩和ケアを受けられる』ためには、「がん対策基本法」およびそれに基づく「がん対策推進基本計画」に示されているように、すべてのがん診療に携わる医師が、研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得していくことが求められています。

 今回の研修では、痛みを和らげる医療の知識や技術を深めるための講義やワークショップのほかに、三人で医師役、患者役、観察者役を交代で演じるロールプレイもあり、会場では医師が癌の患者さんの気持ちになりきって演じられるなど、診察室において、医師の前の患者さんがどのような思いを抱いていらっしゃるかなど、貴重な体験もしていただきました。

(今後の取組み)
 当院は、周南地域の「地域がん診療連携拠点病院」として、このような「緩和ケア研修会」や「市民がん公開講座」等を定期的に開催しております。また、当院においては、緩和ケア病棟だけではなく、緩和ケア内科外来、緩和ケアチームの各活動においても、この研修の成果を生かしていきたいと思っております。

なお、院内には、緩和ケア認定看護師やがん性疼痛緩和認定看護師もおりますので、医師と協力して、がん患者さんに求められるよりよい緩和ケアを早期から提供できる体制づくりに努めたいと考えております。

「地域がん診療連携拠点病院」として、今後も定期的に開催する予定です。

 今回の研修をもとに、次回もより良い研修が提供できるよう、地域基幹病院として頑張っていきます。次回の参加をお待ちしております。

●今回の研修風景等を掲載します。

(ポスター) (修了証書:見本)
○がん患者とその家族が早期から、切れ目なく緩和ケアを受けられるようになるために・・・・ ○証書には、今回の緩和ケア研修が、厚生労働省健康局長の承認を受けたものであることが証明されています。
(講義風景) (グループワーク風景)
○緩和医療の知識、技能、診療態度の講義等々・・・。
まる二日間、缶詰状態です。
○症例毎に疼痛の評価、治療、地域医療連携などを、グループ毎に時間をかけて検討し、発表しています。
(ロールプレイ風景) (修了証書授与風景)
○医師が患者役になってがん告知を受けてみて患者の気持ちが少し解りました。
研修医の先生も頑張っています。
○2日間の研修を終えて・・・。
お疲れ様でした。