臨床における倫理の方針

当院では、患者さんの尊厳及び人権に配慮し、医療の進歩に貢献します。

  1. 患者さんの人権を守ります。

    ①説明義務(がん告知、知る権利に関するインフォームド・コンセントの徹底)
    ②守秘義務(個人情報保護)
    ③患者さんの立場にたった対応で良好な信頼関係を築くこと

  2. 患者さんの自己決定権を尊重します。

    ①治療方法の選択(医療従事者との相互理解による患者さんの意思表明を尊重)

  3. 生命倫理に関するガイドラインを遵守して、治療を行います。

    ①人工授精及び出生前診断の問題に関わるガイドラインの遵守
    ②人工妊娠中絶に関わる母体保護法の遵守

  4. 倫理委員会で審議を行い、治療方針を決定します。

    ①安楽死、尊厳死、ターミナルケア、延命治療など生命の尊厳に関する問題
    「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン 平成30年3月 厚生労働省」
    「日本版POLST(DNAR指示を含む)作成指針 2015年 日本臨床倫理学会」を遵守
    ②人工臓器・遺伝子治療など新しい治療技術の開発
    ③患者さんの信条と医療行為の妥当性に関する問題
    当院無輸血治療を希望する患者(エホバの証人等)に係る治療対応マニュアルの遵守

  5. 医療の進歩に必要な研究を実施します。

    ①説明義務(インフォームド・コンセントの取得)
    ②守秘義務(個人情報保護)
    ③人権の擁護(個人利益の優先)
    ④当院の「倫理委員会規程」及び「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する標準業務手順書」並びに「臨床研究法」の遵守による適正な推進
    ⑤倫理委員会審議による受託研究、医薬品・医療機器の臨床試験などの実施