病院長挨拶
病院紹介
外来のご案内
外来診療担当表 休診のご案内
入院のご案内
お見舞いの方へ
健康診断をご希望の方へ
看護部の紹介
コメディカルの紹介
広報誌一覧
交通のご案内
お問い合わせ先
ご意見への回答一覧
診療実績・臨床指標
調達情報
バリアフリー情報
情報公開
個人情報保護方針
訪問看護ステーションのご案内
健康管理センター
附属介護老人保健施設

平成27年新春にむけて(平成27年1月5日)



 徳山中央病院は、本年4月に独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO、ジェイコー)に移行して8ヶ月が経過しました。この移行については、”自由の国、日本で実践してきた医療を、異なるルールの国、中国で展開するようなもの”と喝破した見方もあるなかで、徳山中央病院の職員一同は制度変更の意味を真摯に捉えて黙々と診療に励み、これまでと同様に本院に求められる周南医療圏における急性期医療および高度医療の最後の砦としてしっかり対応して頂いていることに感謝するばかりです。
 JCHO移行時に全職員へお願いしたのは、周南地域の救急医療へのこれまで通りの対応と職員の生活と仕事の調和を最優先事項にすることでした。本院の昼夜を問わない診療態勢は職員の地域住民としての自負と使命感に依存しており、それに対して手厚いボーナスや手当、福利厚生の充実などで応えられてきたものの、それらがすべて制度的に不可能となりました。そのかわりとして。ポケットではなく”頭”(学会参加、資格取得、等)と”手”(技術研修、専門家招聘、等)に積極的に取り込んで欲しい、とお願いしました。一方で、生活と仕事の調和にはゆとりと安心できる勤務体制が必須になります。院内保育所の充実や就業継続の支援などは独自に取り組めますが、絶対的な人員不足は如何ともしがたく、病院の経営状況と機能に応じた職員構成・定員のあり方を裁量できるように、粘り強くJCHO本部に理解していただけるように努めます。
 救命救急センターおよびこども急病センターにおいて独歩来院の患者数、救急車による搬送数は前年度と差はありません。つまり、全病院をあげての救急対応はJCHO移行に拘わらず機能しています。しかし、入院患者の総数が減少するなかで病床稼働率はほぼ95%が維持されて(移行前は100%を越える日もしばしばでした)、重症度の指標である看護必要度が高止まりしています。これは救急患者への対応を優先することで待機手術あるいは予定入院の受け入れに少なからず影響している証と認識しています。限られた人員で地域の期待に応えようとする病院職員の奮闘の結果でもありますのでご理解頂きたく存じます。
 JCHO移行で混乱する中で、新しい動きもあります。へき地医療支援が全く新たに開始されました。”へき地”に指定されている大津島の診療所の医師確保問題で行き詰った周南市からの依頼によるものです。特定の医師の常駐はできないので、週3回、部長クラスを交代で派遣し、医師不在時は当院救急外来で受け入れることで合意し、試験運用を経て継続されています。受診患者数は週5日開設時よりも増加し、医師の常駐でなくとも島民の安心と信頼は得られる、ということから新しい支援体制になると確信しています。
 本院を基幹型とする初期臨床研修医の医師定員が11名からいっきに17名に増加されました。山口県の全体枠を再配分するのに、医学生の希望が多く、研修終了後には山口県に残る率が高い、という実績が認められたものです。総合診療の指導医、内科や外科の基本領域及びsubspeciality領域の専門医・指導医を多数擁する本院では、山口大学医学部と密接に連携して初期研修だけでなく専門医研修に取り組んでいきます。
 現代都市の野戦病院といっても過言ではない当院に組織のガバナンスを根づかせる動きが始まっています。患者さんの問題に対応するのに診療科の特性だけでなく医師一人一人の独自性を尊重した診療態勢がとられており、これは本院の強みであり弱みでもあります。医療安全や保険診療などには病院として共通の振る舞いが求められるからです。病院機能評価だけでなく共同指導・個別指導にも対応できる行動規範づくりに取り組んでいます。チーム徳中が皆さんの前に現れるのも遠くないと期待しています。
 この8ヶ月の本院の診療実績に対するJCHO本部による病院評価はクラスB。つまり、可もなし不可もなし。確かに入院及び外来患者の総計が減少し医業収益は前年度よりも少なくなっています。しかし給与費の減少によって医業支出は減少し、収支は前年度よりもプラスに転じており、収支総額からみても多大の貢献があります。JCHOの本部には移行にともなう病院職員の奮闘と痛みをどのように評価するのか、説明を求めたいところです。
 この拙文は新年を迎えて、山口県および周南地域の方々、JCHOの本部を含めた全国の病院関係の方々、そしてJCHO移行に奮闘する徳山中央病院の職員一同に読んで頂くことを想定して認めています。まだ新年を迎えての展望を語る状況にありませんが、JCHO徳山中央病院は制度変更を奇貨にしてかならず新しい一歩を踏み出します。皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。

病院長挨拶 バックナンバー


PageTop