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救急蘇生法とICLS -講習会のお知らせ-


《当院の救急蘇生法への取り組み》

当院では、2009年末から職員が救急蘇生法を習得するための研修を行っています。市民の方に救急蘇生法(心肺蘇生法とAEDの使い方)を覚えていただけるように、普及活動にも力を注いでいます。当院以外の医療従事者の方も救急蘇生法を学んでいただけるように、研修への参加を受け入れています。 特に、ICLSコース(詳細は後述しています)は、医師、看護師、薬剤師、検査技師、臨床工学技士、医学部生、看護学生など、医療に携わる方々の参加をお待ちしています。

【院内の取り組み】

医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士等は、チームで行なう高度な救急蘇生法(ICLSコース)の研修に積極的に取り組んでいます。 他の職種の方は一般市民が行う救急蘇生法の研修を行なっています。 職員全員が救急蘇生法を習得することを目標にしています。

[心肺蘇生法の重要性]

病院には、心肺停止で運ばれてくる患者さんがおられます。 また病院には生命の危険となる病気を持たれた患者さんが来院されることもあります。 また、それ以外でも、患者さんや付き添いの方も含めて、病院の外来や病室で、突然予期せぬ心肺停止が起きることがあります。

心肺停止になった場合には、原因がなんであれ、直ちに心肺蘇生法を開始することが重要です。

これは心臓を復活させるという以上に、脳を保護するという目的があります。心肺停止状態がしばらく続いても、心臓は正常に復活することがありますが、脳は酸素不足に弱い臓器で、脳への酸素が3~5分停止すると重症な脳障害を起きます。 つまり、心肺停止で、酸素を含んだ血液が3~5分間脳にいかなかった場合、心臓が再び動き出しても脳障害が残ってしまいます。

脳障害を防ぐには、一刻も早く心肺蘇生法を開始すること、特に胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始め、その後は、「強く」、「速く」、「絶え間なく」行うことで、脳に酸素を送り続けることが重要です。

そして心臓が再び動き出すための治療や心拍が再開した後の集中治療が大切です。

心肺蘇生法を行なう時に重要なことは、あらゆる医療従事者がチームとして治療に当ることです。 このため、当院では病院全体として、職員がICLSコースや救急蘇生法の研修に積極的に取り組んでいます。

[ICLSとは]

「ICLS」とは「Immediate Cardiac Life Support(すぐに行なう救命処置)」の頭文字を取った略語です。ICLSコースとは、日本救急医学会が推進している医療従事者のための蘇生トレーニングコースで、緊急性の高い病態のうち、特に「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標にしています。 ICLSコースでは、あらゆる医療者が身につけておくべき蘇生の基本的事項を習得できるようになっています。講義室での講義はほとんど行わず、実技実習を中心にしています。

受講者は少人数のグループ(1グループは6人まで)に分かれて実際に即したシミュレーション実習を繰り返し、約1日(8時間)かけて蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけます。身につける行動の目標は以下の通りです。
  • 蘇生を始める必要性を判断でき、行動に移すことができる
  • BLS(一次救命処置)に習熟する
  • AED(自動体外式除細動器)を安全に操作できる
  • 心停止時の4つの心電図波形を診断できる
  • 除細動の適応を判断できる
  • 電気ショックを安全かつ確実に行なうことができる
  • 状況と自分の技能に応じた気道管理法を選択し実施できる
  • 気道が確実に確保できているかどうかを判断できる
  • 状況に応じて適切な薬剤を適切な方法で投与できる
  • 治療可能な心停止の原因を知り、原因検索を行動にできる
実習には特殊な人形や多くの資器材が必要ですが、これらの物品も整備しています。

日本救急医学会が認定するICLSコースの受講は、内科認定医師の資格を得るための条件の一つになっています。なお、ICLSコースの詳しい内容につきましては、日本救急医学会のホームページをご覧下さい。

[当院のICLSコース]

ICLSコースを当院内で実施しています。日本救急医学会が認定する(一定の基準を満たした)ICLSコースとして開催するためには、認定されたコースディレクターやインストラクターが必要です。

当院には資格者がいて、常に認定されたICLSコースとして実施しています。1日に2ブース(会場)で実施していますが、1ブース当りの受講者は6人以内という制限があるため、受講修了者を一度に増やすということはできません。

しかし、病院の機能を向上させ、患者さんの安全を守るという強い意識の下、勤務時間外の土曜日、日曜日にICLSコースを実施しています。受講者だけでなく、指導者も休日返上でコースの開催を行ない、回数を重ねることにより、コース修了者を次々増やしています。これからも、院内での開催を続け、職員すべてが高度な救急蘇生法を身につけ、患者さんが安心して当院での医療を受けられるように努めていきます。現在勤務している職員(医師、看護師、技士など)だけでなく、新しく赴任する職員や研修医はもちろんのこと、今後は地域の医療従事者の方にもICLSコースへの参加を呼びかけて、地域の医療充実に貢献していきます。現在は毎月定期的に実施しています。ICLSコースへの参加等につきましては、総務企画課勝津にお問い合わせください。※受講料5,000円(テキスト代込です。昼食は各自で準備をお願いいたします。)

 
※クリックすると拡大されます。
 

【市民の皆様への取り組み】

救急蘇生法の基本的な実施方法は世界的に共通になるように国際標準が定められています。

2000年に統一された方法で開始されましたが、5年ごとに改訂されることになっていて、2005年、最近では2010年10月に改訂されました。

2010年の新しいガイドラインに基づいた救急蘇生法のやり方は(資料1・PDF形式)をご覧下さい。 2000年からは変わっています。

やり方が簡単になり、重要な点が明らかになってきました。 一人でも多くの方を救うために実施方法を知っておくことが大切です。 これまでに講習を受けられた方も、新しい情報をお伝えしていきますので、講習を希望される方はご連絡ください。

[個別講習]

心肺停止になった傷病者を救命するためには、救命の連鎖を上手くつなげることが大切です(資料1を参考にしてください)。 まずは心肺停止の予防に努めることが大切です。

普段から健康に注意すると共に、体の変調に早く気付き、心停止になる前に病院を受診することが大切です。 次に、救命のためには、救急車を呼び、傍にいる人がすぐに救急蘇生法(心肺蘇生法)を開始し、AED(自動体外除細動器)を使い、病院へ搬送することがスムーズに行なわれることが重要です。

しかし、経験のない方が心肺蘇生法をとっさに行なうことは難しいと思われます。 救急蘇生法の講習を受けておられると落ち着いて行動することができます。このため、当院では医師が、院外で救急蘇生法(心肺蘇生法とAEDの使い方)の講習をボランティアで行なっています。

平成7年から実施していて、これまでに300回以上実施しています(資料2) これまでは、学校の教職員や父母、地域住民の方、職場などを対象にしています。 学校などからの要望により、小学生、中学生、高校、大学等の児童、生徒、学生の方々にも指導しています。講習時間は講義と実習を合わせて約二時間で、少人数でも実施しています。 参加された方々に応じて、理解しやすいようにいろいろな道具を使ったりしてわかりやすく説明し、堅苦しくなく楽しく学べるようにし工夫もしていますので、気軽に講習を受けることができます。 これまでの講習は好評です。 なお、実習に必要な物品は持参しますので、ご心配はいりません。 日時はできる限りご希望に沿えるようにいたします。 講習をご希望の方は、集中治療部 宮内善豊医師に、電話やメール等でご連絡ください (電話 0834 28-4411、メールアドレス miyauchi@tokuchuhp.jp

[市民講習]

徳山医師会は「周南市民を対象にした救急蘇生法」(対象は約100人)を毎年9月に実施しています。 講習は講義と実習で約4時間です。 医師、看護師と救急救命士が指導に当たります。 受講は無料です。 この講習会に当院は多くの医師が協力しています。

医師会長および消防署の発行する救命講習修了書がもらえます。 これまでに、山口県では市民の方がAEDを使用して市民の方を救命した事例が4件あります。

また、AEDを使用しなくても、救急蘇生法の実施により救命した例もあります。あなたの大事な人や身近な人を助けるためにも、救急蘇生法を覚えてください。

このような、救急蘇生法への取り組みによって、一度心肺停止になった患者さんを救命し、当院での高度な医療により社会復帰させることが可能になるものと考えています。当院は救命救急センターでの救急医療の充実とともに、職員が救急蘇生法を身につけて医療にあたり、患者さんが安心して当院を受診でき、当院が地域の医療に貢献できる礎になるものとして、今後更に研修や講習を進めていきます。 また、救急蘇生法の地域への普及にも努めていきます。

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